恋する段差ダンサー

ハイクの投稿をまとめて記事にしていました。

九州で下駄を履かせてもらってた話

いい人でいるだけじゃダメな理由はここにある!|Erin|note

女子の人が「女子性で有利に事を運ぶ」なら「男子だってそれはあるだろ」的な反論は、前に私が書いたとおり、自分が実際にやりましたので「あります」よね。九州に行ってそこに目覚めたのだと*1

ところで私は若い頃「ホントに男子性のない人」でして、ずいぶんバカにされたしナメられた。東京では「そういうのあまり重視されなかった」ので生きやすかったというのはある。
ただおもしろいことがあって、当時の私、当時としては大変珍しい「マッシュルームカット」をしてたのだけど(下衆の人みたいな)、ある知人が盛んに「その髪型じゃないほうがいい。おでこ出すとすっごい男前だからそうしろ!」とずっと言ってきて、まあそれ、今の概念で言うと「なんらかのハラスメント」に該当する気配があり実際ウザかったのであるが、その発言自体は「ずっと頭の片隅に置いて」おり、そういうの*2が「九州移住で開花した」とも言えるのだな。

まあ実際ね、そういうことを「全面に出していく」のは「こっ恥ずかしい」ですよ。それはそうなんだが、「修羅と言われる土地で個人がやっていく」には、キノコ頭な生き方では無理があったのさ*3。これも「生きる知恵」だったとも言える。そういう意味では、女子の人が「女子性でサバイバーになっていく」のは分からないでもないという気持ちだな。
という 7年間を経ての首都圏リターンで、今の自分の「今後の展開」を大変興味深く見守りたいと思っています(他人事)。

ということで、あいかわらず中世的な九州の話題が引きも切らないわけですが、わたしそれで最近気づいたのですが、「九州で男子性を発揮して有利に事を運んだ」という話、つまり自分は、九州で初めて「下駄を履かせてもらうという実感を味わった」ということなのじゃないかと思ったの。しかし、私の中身は「普通の男子力の感性ではない」から、何事も「特異に」事を進めることが出来て、そこに「才能を発揮する部分が出来た」のではないかなと。

私の場合、その立場を利用して、たくさんの「九州女子の不満」を掬い上げることが出来たのよ。九州男児「ではない」私が下駄を履いたから出来たこともあった のだと。もらった好条件は「要らない」と返上するのではなく、「有意義に使わないとね」ということだったのだろうと思う。


あくまで「個人的な感覚」だと断って書くけども、九州女子の人って多分、自分らは男子に下駄を履かせて「やってる」って思ってるんだよね。「男尊女卑社会ではあるからこその知恵」と言うか。
そして男子側も「履かせてもらってる」とだいたい判ってると。その感覚が「お互いにあるか、ないか」で「対応はぜんぜん異なるのだなあ」と気づいたのが私の九州生活であったと。そう言えるのかもしれない。

これは「九州に住んでなければ自分は気づいていなかった視点」かもしれない。「男尊女卑のわかりやすい可視化」があって、それを「やり過ごすための女子側の立ち回り方」というものがあって、九州以外の土地では見えにくい問題が、それらに身近に触れることで「自分にとって分かりやすくなった」というか。

ココ最近、西日本に縁があって訪問することも多いけど、元道民の私は「日本は西から始まったのだなあ」と納得することがとても多かった。中央、というか首都圏というのか、ソッチのほうが進んでいるだろうと勝手に思い込んでいたが、そうではなく「そもそもの国の成り立ちは西日本である」ということ。日本という国のデフォルトが西日本 であると。
そう考えると、あらゆる問題が理解しやすくなり、日本人の(悪い)風習は、中央からではなく、まず(日本発祥である)西から変えていくしかないのではないか、と思ったりもした。


これは「自分の仕事ジャンル」的にそうだったのかもしれないのだが、上記のような九州の傾向から、男子よりも、圧倒的に「女子のほうが考えがマトモで行動的で責任感ある」ように個人的に感じた。だから自分の仕事も、実は「そういう彼女らに任せてサポート業務」をしていたに過ぎないとも言える。

当地における、自分の揉め事相手が「女子が多かった」のも、「女子のほうが前面に立っていたから」ということの証明になるのではないかと思う。始めのうちこそ「詐欺師」や「パワハラ権化」みたいな九州男児と争っていたが、後半にバトルする相手は「全員女子」になり、本当に文字通りの「大喧嘩」しまくったw つい先日も長崎アコギ女子と喧嘩したが*4、これらの出来事で思うのは、あの土地の女子は「九州男児を基本的にはナメているのだろう」ということだったな。
そういう、一般イメージとは異なる「九州における男女間の関係の裏」を垣間見れたことは、今の自分にとって大きかったと言えるね。


★関連karamandarine.hatenadiary.jp

*1:ありきたりな女・ありきたりな男

*2:他人が発見した自分の中の男子性を意識する

*3:下衆の川谷絵音も長崎の人だが、そう思うといろいろ思うことある

*4:karamandarine.hatenadiary.jp