さて。今度は1957年。北海道釧路を舞台にした映画「挽歌」ではどうでしょうか。今回のお相手は森雅之さん。これまた色男なのですが…。個人的にはこちらには然程エロさを感じないのです。元々がダブル不倫をテーマにした内容で、久我美子さんも「試し行動の多い」屈折した女子という役柄なので、会話や態度が突っ掛かり気味で、あんまりロマンティックではない感じがします。
とりあえず最初から行ってみます!
これがキッカケで交際(と言っても不倫なんだけど)が始まり。温泉へ行く。
出張先の札幌まで訪ねていきます。
そして場末のラブホテル。
こんな感じですのね。ココでの久我美子さん、確かにきかん坊な役なんですけど、それにしてもオジサマである森雅之さんがどうも強引で、オトナの余裕があるというより、ナメてる感じがあるんですよね。そういう点で、前回の「また逢う日まで」よりは、当時の男性の願望が現れてるキャラなのかもしれませんが、しかし実は、この原作の小説「挽歌」の作者は原田康子さんという女性なのです。彼女がこれを書いたときは28歳くらい。どうなんだろう。いろいろと深読みできそうではあります。ちなみに小説の方もスゴくおもしろいです。映画よりもっと濃密に人間関係や真理が描かれており、消化不良感はありませんのでオススメ!
最後にこんなシーンを。
今現在 映像ソフトは廃盤。
小説売ってます!