恋する段差ダンサー

ハイクの投稿をまとめて記事にしていました。

元祖「低能先生」だった父の呪縛

福岡で起こった悲惨な事件について雑感。

たまたまだが、最近「性の喜びおじさん」のことが話題になってたので久々に動画を見てみてみたら、彼のアジテーション、独り言レベルじゃなく「怒鳴ってる」し、どう考えても「うるさくて邪魔でしょう」としか思えなくて、こういう人を「ネット玩具」みたいに持ち上げて、あんな事件*1になっちゃったの責任取れるんやろか、と思ってたところだった

今回の福岡の事件も「似たように」自分は感じて、前々から個人的に、被害者O氏のブログでの物言いは「過剰に過激を装いすぎる」部分がすごく嫌 で、まあ一昔前の隊長*2もそんなところはあったけど、今はもう10年前のネットみたいな「牧歌的な時代」ではないわけで、何となく自分の中で、喜びおじさんと今回の「被害者O氏」が重なって見えてるのだった*3

そんなことを思っていたら id:koenjilala さんが以下のような記事をアップされた。

koenjilala.hatenablog.com
そう。あまり言わないほうがいいと思って控えていたのだが、実は自分も事件の一報を聞いたとき、そりゃ驚きはしたが、この方と同じように「不思議と意外性を全く感じなかった」のである。普通に「ああ、そうなったか…」と思ったのだった。
もちろん人が亡くなっていいわけはないが、ああいうものを書いてれば、そらこういうことは起こるよな、と「普通に」思ったのである。
こちらのブログを見て思ったのだが、自分も「じゅうぶん大きな」お兄さんだし、父はDV野郎だし、寮生活も二度も経験してるから、人間観察に長けてしまったところがあり、直感的に「この人は触ってはアカン奴や」みたいなことは判ってしまうのよね。被害者の彼が先生をネタにしたとき、上記ブログの方が書いているように「コレは危ないでしょ?」と「普通に」思ったのだ。

私の場合、ネットに18年滞在しており、実は10年前に「炎上やバトルも数回経験」している。身バレもあり晒されもしたし、その相手に真摯に謝罪し、取り下げてもらったこともある。そういう危険や修羅場や恥を経験しているから、ココでもある程度(これでも)節度はあるつもりなんである。

いま40くらいの人だとネットネイティヴだから、そういう「炎上的なもの」が「逆に武勇伝」みたいになってるところがあり、実際の身の危険とかも実感が無い のかもしれない。
私が最初の方のブコメで「全能感怖い」と書いた*4のはそういう意味なんである。自分のネット力を過信しないほうがいい ということ*5


★元祖「低能先生

ところで、この事件でひとつ興味深いことがあった。
父がバイオレンスで家庭を支配してた話はココでもよく書くが*6、実はその父が「私を罵倒する時に頻用してた単語」が「低能」だった のだ。ともかくなんでも「〜しろ低能!」「なんでできないんだ?低能!」と怒鳴られて私は育ったのである。プラス暴力。低能&暴力。T&B。有吉かっていう*7

だから私にとって「低能先生」といえば父のことなのだよ。

こういう経験をしたものなら誰でも判ってもらえると思うけど、こういう毎日が続くと「心が死んで」くる。いかなる罵倒も暴力も「ああはいはい。それですね。次はなんでしょうか」みたいにしか感じられなくなる。そうして自分自身もいつしか「低能先生」になっていく。低能先生である親が、また低能先生を作り上げていく。そうしてヘイトの無限ループが続いていく。

この事件の「低能先生」が繰り返し発してた罵倒も、もとを辿れば彼の親とか、あるいは上司とか、そういう周りから言われていた言葉なのかもしれない。つまり「罵倒の連鎖」だ。そんな彼をネットで面白半分で取り上げることは「罵倒の増幅を行っている」と言えるのかもしれない。
そしてネット民が「被害者O氏のブログをことさら持ち上げていた行為」も「増幅」であると自分は考える。「性の喜びおじさん」が「ネット玩具」だったのであれば、「低能先生」も「被害者O氏」も「遠からず似たような存在」だったのではないかと思ったりした。


「低能」という強い言葉 がこの事件を起こした

ネットやブクマのの反応を見てみると、被害者O氏に対して少しでも批判すると「死体蹴り」などと言われてて叩かれるが、そうじゃないでしょうよ。こっちだって酷い話だと思ってるわ。

そうでなくて、隊長を始め「周りの友人と称してる人々」が「原因をなかったコトにして通り魔扱いしてるのがおかしい」と。
そのほうが無念じゃないか?理由もないなんて(小物)。そういう「危機感」もなしに「みんなウォッチャとかやってたのか?」って。そういう意識だと、また被害者も加害者も出すことになるぞ?と言ってるんだ。おちゅーん氏や「だだもれそらの氏」の頃からちっともかわらない。死人が出ても変わらない。もうだめだと思ったね。


前から思ってたんだが、私にとっての「低能先生」父親が、そういう「Dis 単語」を一体どこで仕入れてくるのか?と子供の頃から不思議だったんだよなあ。彼の繰り出す「罵倒用語」にはいくつかバリエーションがあって、1年に一回くらいアップデートされる。そうすると自分は「お、新たな単語きたー」と思ったものだ(罵倒されながら)。そういう、父が使用するいくつかの罵倒語の中で、一番ポピュラーで本人も気に入ってる様子だったのが「低能」だったのだね。
父の父(つまり祖父)が使ってた単語なのかと思ったが、なんとなくそこは考えにくいなと思って、そうすると、誰か第三者が誰かを罵倒してる様子を見て「この単語はいいぞ」と流用するのか。謎だった。

今回の件に関しても「低能先生」が「そういう語句」をどこで仕入れるのか?親なのか、周りなのか、もしくは2ちゃんなどのネットなのか。彼自身そこでDisられて、それを「そのまま他者への罵倒に転用」したのか?

その辺の疑問点を考えていくと「ネット上のあらゆるヘイト」はホントに問題だと思うようになってね。例えば被害者O氏、「イケハヤ氏」や「はあちゅう」を Disってたわけじゃん?私だって、その二人が別に好きなわけじゃない。みんなもそういう人が多いかもしれない(だから被害者は支持された)。

でもね、こういう「Dis 語句」は運用が非常にやりやすく、つまり「煽りのサンプルになってしまう」ということ。父のことなんかを考えると、そういうことが非常に問題あると感じるわけです。負の連鎖。

そういう「特定個人を執拗にイジる」という「見本」を示してはいけないし、Disフレーズみたいのを「上手いこと言ったな」みたいに持ち上げてはいけない。たとえ自分が「イケハヤ氏」や「はあちゅう氏」を嫌いであろうとも、でも他者がそれを必要以上(批判行為の範囲を超えた)に行うことに寛容、あるいは無関心であってはならない。イケハヤは嫌いでも、公で彼を虐める行為に「乗っかって囃していく」のはよくない、と。そのように思った。

それが、「被害者O氏がどことなく性の喜びおじさんと同種に思えた」と書いた理由になります。

まあブーメランですけどね。私もココで散々書いたわ。なんなら今だって書いてるけどね。その辺は自重含めて考えていきたいという気がする。


★普通になっていく私

個人的なことをいろいろ思い返してみると、私自身が「父親譲りの」低能先生みを薄めていったのは、東京下町での「大都会しぐさ習得」の過程なんだよね。故郷では低能扱いの自分でも、外部からの転入者が東京の他地域に比べて「圧倒的に少ない」下町地域では「貴重な道化者」として楽しまれた。後年それが息苦しくはなるけども、少なくとも最初の3年くらいは充分楽しんだし、私も「楽しまれた」。つまり居場所が出来たのだ。これは感謝してもいいのではないかなと*8

おもしろいことがあって、自分が下町地域で楽しんでた頃、故郷の旧友知人に会うことがあるわけだけど、自分の下町馴染みっぷりに「みんないい顔しない」のよ。はっきりは言われなかったけど「自分らは彼らのような人々と仲良くはしない」という意思が、彼らの言動からはっきり感じられた。
予定が被ると「そっち優先するんだ?」みたいな言われ方もしたし、それは嫉妬というのとはちょっと違って、「ほんとなら住む世界が違うはずの場所に出入りしてる」みたいな見られ方。
だから、この時をキッカケに(今もだが)東京での付き合いと故郷の付き合いは自分の中で両立できなくなった。そうして自分は故郷との交友関係から疎遠になっていくのである*9


話は戻るが、低能先生にしろ被害者O氏にしろ、そして「性の喜びおじさん」にしろ、私にとっての「下町」みたいな「自分を変えるきっかけになった居場所」を見つけることが出来なかった悲劇とも言える。このブログで何度も書いてるとおり、私は、住む世界や環境を幾度となく変え、その度に自分自身が変わりステージが上がる、という経験をした。それを「脱皮」と呼んでいたこともあった。前述したように、それによって、かつての仲間と袂を分かつことにもなる。時には批判もされる。
自分が「全能感を発揮できる世界」とは「居心地のいい場所」ということでもある。それは自分にとって「あがり」になってしまった世界ということだから、上がってしまったらゲームは終わりで、また新しいゲームを始めなければならない。

まあそんな雑感。


★追記
このブコメも。そういえば「性の喜びおじさん」も熊本出身だった。

IT講師殺害、九州大卒の容疑者「地味で真面目」 : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

当地じゃエリートだよねえ。/ 実は今回の件で初めて「被害者も」福岡人と知った。ブログ内容にうっすら感じたミソジニー観は、そう考えると納得できる。

2018/06/26 18:52

b.hatena.ne.jp

*1:性の喜びおじさんとは

*2:やまもといちろう氏

*3:ネット上では「O氏」というより「大変よく知られてる通称ID」名があるのだが、個人的に好きじゃない名前だし、また検索避けの意味もあり、ここでは全てO氏と表記する

*4:そう。こういう人です。だから、なんでこんなやばい人のことを記事にしたのか。ということですよね。全能感ほんと気をつけたい。 - maicouのコメント / はてなブックマーク

*5:悪口やDis用語って、すごくポップで使いやすく気持ちいいからすぐに流通してしまう。そういう言葉の特性と怖さをわかった人じゃないと使うのは危険ですよねという話→ 差別用語は元々「ポップ」で「キャッチー」なもの

*6:

karamandarine.hatenadiary.jp

*7:和田アキ子氏について「リズムアンド暴力(R&B)」というあだ名を付けた

*8:関連 → 20キロの鎧を脱ぎ捨てる

*9:関連→ 「コロッケ町のぼく」から「多摩川」へ。