恋する段差ダンサー

ハイクの投稿をまとめて記事にしていました。

リアルタイマーの矜持


Carole King_Still Here Thinking Of You

♫ Still Here Thinking Of You / Thoroughbred / Carole King #NowPlaying

私「みんなが言うほどは」キャロル・キングを評価してないのだけど、それよりよっぽどローラ・ニーロのほうが天才だと思ってるけど、それはそれとして「なんでそういう風に感じるんだろう?」とちょっと考えてみたところ「私リアルタイマーだから」ではないか!?と気づいたのだった。

ヴィンテージばやりで、生まれる前の音楽もフラットに評価するのが今は一般的だけど、私、性的な意味だけではなく(笑)、音楽についても「ものすごく早熟」だったので、こういうのを幼少時代からリアルタイムで聴いてて、なのでそこに「不要な付加価値を盛って評価するということが出来ない」のだね。
同じことはカーペンターズにも言えて、超リアルタイムに聴いてた音楽なので、当時の時代性を「意識せずに」聴くことは出来ない。だから、同じく「みんなが言うほど」評価していないし、さほどいいとも思わない。そこの感覚が、おそらく「後追いの人とは違う」のだ。

わたし多分、さほど「ヴィンテージ好き」ではないんだよね。自分が生まれる前の音楽なんかいいと思ったことないし、せいぜい「エルヴィスプレスリーサンハウス時代」がカッコええ!と思うくらい*1
だから今みんなが聴いてるこういう音楽を、僕は「幼少時のリアルタイマーとして」いい悪いとジャッジして聴いてたのであって、そこには「特別感は特にない」んだってことなんやな。


で、冒頭にあげた曲は、キャロル・キングでは後期にあたるのだけど、さほど「みんな注目してない時代*2」だけど、僕としては「こっちのほうが垢抜けていい」気がする。
「後期のほうが垢抜けていいじゃん」と思うっていうのが、まさに「リアルタイマーならではの感想」なんだなって思ったってこと。

私どの時代でも「常に一番新しいものが好きだった」からなあ。だからそもそも「前はよかったのに、だんだんよく”なくなって”きたアーティスト」は嫌で、そうすると(古い作品も)聴かなくなってしまう。
いま愛子をあまり聴かず、しかし林檎は聴くのはそういう理由でもあるし。そして「自分自身もそうならないよう」常に頑張ってる。
処女作を名作にすることなんか誰でも出来るんだよ。ビギナーズラックが嫌い。実力があるなら「安定定格出力を維持できるはず」でしょ?と思ってます。

*1:ミュージカルとかクラシックは別。ロック・ポップスというジャンルで。

*2:やはり「つづれおり」前後が圧倒的に評価されている。