恋する段差ダンサー

ハイクの投稿をまとめて記事にしていました。

性を軽く扱う人々

知り合いの地下アイドルさんで「AVライター」をやってるかたが居り、この人なら、僕の「性行為に対する嫌悪感」トラウマを話したら判ってもらえるのではないか、と思って、勇気を出して相談したら、ちゃんとマトモな反応を返してくれて、本当にホッとしている。

こういう話はホモソーシャルな人に話しても理解されないし、かといって、女子でも相手を選ばないと「セクハラ」と言われて大変な目に遭う。AVライターをやってるなら、僕のことも普通に「事案」として捉えてくれるのではないか、と思ったのです。

何度も書いてますけど、僕が幼少の頃に観た映画やテレビでの「性関係の描かれ方」が 下品で汚くて暗くてミソジニー的なものばかりだった せいで、僕はそういう「行為全般に対する嫌悪感」がずーっとあったのです。

そういう自分の中のトラウマが初めて薄らいでいったのは、かねがね言ってるように「村西監督のAVを観たから」なのよね。

もちろんAVの世界だって、今でも「強制AV」とか話題になってるとおり、旧来のままのものもあると思います。また、そういう性癖の人向けに「女子をそういう扱いする」作品も作らないとならないし。

でも僕は、そんななか「村西 AV」の中に初めて、そんな旧来のものではない描かれ方を観て「少し救われた」のだと。そうして「性行為全般に対する嫌悪感が薄れていった」のだ、と。

そんな自分の中のトラウマ。

そういう話をね、やっぱり「同性と話しても堂々巡り」で、今までも全く解決しなくて、やっぱりこういうことをちゃんと話して、何かの緒を見つけることが出来るのは、「異性ではないとダメなんじゃないだろうか」とずっと思っていた*1

僕の性行為体験に関する話は、本当に「大河ドラマ的感動巨編」で、知ってる友人も少しいるけども、その彼らに話しても「すごいすごい」と言われるから、やっぱり感動的なんだと思う。
しかし、その友人たちも、あくまでネタとして「おもしろい」と奇異な意味で楽しんでるんであって、真剣にそれを考えてくれてるわけじゃない。だから、結局自分の中では解決しきらなくて、それで今まで来た、という感じだった。

AVライターアイドルの子に話してみようと思ったきっかけというのは、僕が夏からずっとやってる「過去ビデオのキャプ作業」が、いよいよAVコレクションにまで到達したからです*2。もう全く見返してはいなかったし「要らないか…」とも思ったのだけど、しかしそのまま見ずに処分するのもなあ、と思ってて「じゃあやるか!」と思ってキャプすることにしたのね。
で、その中に村西ものが(当然)たくさんあって、それ眺めながら「ああやっぱり、この人のお陰で自分は、性的に救われたんやなあ」とシミジミ思ったからさ。

で、やっぱし今までのことを考えると、これをまた誰かに話しても堂々巡りだし、せっかく知り合いに「プロ」さんが居るのだから、ここは思い切って、その「女子 AVライターさんに話すべきだ」と思ったわけ。「所詮 AV」と言う人も多いかもだけど、そんな救われ方した人もココにおるんやで、と伝えたかった。


常々思っているのだけど、ミソジニーに慣れてしまっている人は「性も軽く扱う癖がある」と思う。この辺はまた詳しく書きたいと思うけど、ホモソ的なもの、ミソジニー的なものの裏返しは、案外僕と似たようなトラウマから発祥なのかもしれないとか思ってて、しかしそれを、僕のように「自分の中で解決し切らん」から「その反動としてミソジニー」なのだと、僕は想像してます。

僕がかつて「くたびれはてこ氏」や「オオノサキコ氏」のセックス論に猛然と食って掛かったのも、そういう理由があって、「そうじゃねえんだよ!」と。ものすごく怒りが湧いたからだよね。
その僕の怒りが理解できない、という人も居ると思うけど、例えば性の話題以外でも、彼女らの他の文章も「だいたいそのような一方的な書き方」なので、これを置き換えて考えてみたら、皆様にも僕の怒りを判ってもらえるかな?と思います。

ともかく、せっかくのいい話だったので、また機会があったら、そのアイドルさんと何か突っ込んで話せたらと思ってる。

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karamandarine.hatenadiary.jp

*1:かと言って「膝枕」ではダメです。

*2:1983年〜2008年まで。テレビやビデオから録画したテープコレクション200本(VHS BETA 8mm)をパソコンに取り込んだ。